※各球団の情報はこちら※パ・CSファーストステージレビューはこちら セ・リーグのCSファーストステージは、広島が8-1、7-4と2連勝で勝ち抜けとなった。 チームに勢いをもたらしたのは、やはりエース・前田健だった。今季甲子園で阪神戦2試合に先発し、16回を投げ無失点。抜群の相性を誇る大黒柱が、重要なマウンドを託された。この日の前田健の投球割合を見てみると、6番までに左打者を5人並べた阪神打線に対し、いつもよりチェンジアップを多投。試合通して左打者に打たれたのは、いずれも単打の3本のみで長打は許さなかった。終わってみれば、7回1失点にまとめるエースと呼ぶにふさわしい仕事ぶり。ファーストステージの流れを引き寄せる投球を披露した。 そして打線も流れに乗った。このシリーズ、広島は1・2番が15打数7安打の大当たり。第1戦では、5回に好機を演出し、キラの勝ち越し3ランを呼び込んだ。続く第2戦では、終盤の畳み掛ける攻撃に、四球、犠打などでしっかりと中軸につなげる役割を果たした。対照的に阪神は、1・2番で2安打に終わり、いい形でクリーンアップへつなげられなかった。 ファーストステージを2連勝で駆け抜け、東京ドームへと乗り込む広島。打線の力を比べれば、巨人に分があるといえるだろう。しかし現在の広島打線には勢いがあるだけに、どんな戦いを繰り広げてくれるか。今からファイナルステージの幕開けが楽しみだ。
↧